こんな症状はありませんか?
- 腕を上げにくい、途中で痛い
- 背中に手が回らない、結帯動作がつらい
- 髪を結ぶ、服を着る、洗顔などの日常動作がしづらい
- 寝返りや夜間に肩が痛む
- 肩だけでなく首肩まわりや背中もこわばる
- 長引いていて、動かすのが怖くなっている
※五十肩は一つの筋肉だけが原因で起こるものではなく、肩関節包の拘縮、肩甲骨や胸郭の動き、周囲の筋緊張などが重なって症状が続くことがあります。
五十肩は、複数の要因が重なって起こることがあります
一般に「五十肩」と呼ばれる状態では、肩関節包の炎症や拘縮が中心になることが多いですが、それだけで説明できないケースもあります。痛みで肩をかばうことで肩甲骨の動きが小さくなったり、肩甲上腕リズムが崩れたり、胸郭の動きや周囲の筋肉の緊張が加わって、さらに動かしにくくなることがあります。
関節包の炎症・拘縮
いわゆる凍結肩・癒着性関節包炎の中心病態として、関節包が厚く硬くなり、動きが制限されることがあります。
肩甲骨・胸郭の動き
肩甲骨や胸郭の動きが小さくなると、肩甲上腕リズムが崩れ、肩関節へ負担が集中しやすくなります。
周囲の筋肉の緊張
棘上筋を含む腱板、三角筋、胸の筋肉、首肩まわりのこわばりが、痛みや動かしにくさに関わることがあります。
日常生活の負担
家事、仕事、睡眠姿勢、動かさない期間の長さなども、症状の長期化に影響することがあります。
※つまり、五十肩を「主に棘上筋の炎症だけ」とは決めつけず、関節と周囲組織をまとめてみることが大切です。
肩関節の構造
肩関節は、上腕骨頭と肩甲骨の関節窩で構成され、そのまわりを関節包や靱帯、腱板が支えています。肩は大きく動く反面、周囲の組織のバランスに影響されやすい関節です。
なぜ痛みや動かしにくさが出るのか
五十肩では、関節包が炎症を起こしたり、厚く硬くなったりすることで、肩甲上腕関節の動きが制限されることがあります。その結果、肩甲骨の代償運動が増え、肩甲上腕リズムが崩れ、周囲の筋肉へ余計な負担がかかりやすくなります。
また、棘上筋を含む腱板や三角筋、胸の筋肉、首肩まわりの筋緊張が重なると、さらに痛みやこわばりが長引くことがあります。
正常な肩関節との違い
正常な肩関節では、関節包にゆとりがあり、肩甲上腕関節が滑らかに動きます。五十肩では、関節包が厚く硬くなり、肩の動きが制限され、動かすたびに痛みを伴うことがあります。
五十肩でみられやすい症状 / 別の要因も考えたい症状
五十肩でみられやすい症状
- 肩を上げる・後ろへ回すとつらい
- 夜間痛があることがある
- 服の着脱や洗髪がしづらい
- 自分で動かしても、他人に動かされても可動域制限が目立つ
別の要因も考えたい症状
- 首から腕へしびれが広がる
- 肩を動かさなくても激痛が続く
- 外傷後から急に痛くなった
- 腫れや熱感が強い
- 特定の動作だけで痛み、他動可動域は比較的保たれる
まず病院を優先したいサイン
- 転倒や荷物を持った直後など、はっきりした受傷機転がある
- 腕が全く上がらない、急な筋力低下がある
- 発熱や赤み、強い腫れがある
- 安静時痛が非常に強い
腱板断裂、石灰沈着性腱炎、骨折などの確認が必要な場合があります。強い痛みや外傷後の症状は、まず整形外科などでご相談ください。
当院で確認すること
診断名だけで判断せず、痛みの出方、可動域、自動運動と他動運動の差、肩甲骨・胸郭の動き、周囲の筋緊張、日常生活で困っている場面を確認します。
痛い動きの確認
上げる、横に開く、後ろへ回すなど、どの動きでつらいか確認します。
肩甲骨・胸郭の動き
肩だけでなく、肩甲骨や胸郭の動きが小さくなっていないか確認します。
筋肉のこわばり
腱板、三角筋、胸や首肩まわりの筋緊張を確認します。
日常生活動作
家事、仕事、睡眠姿勢、動かさない期間の長さなども整理します。
当院で行う施術について
当院では、肩関節だけでなく肩甲骨・胸郭・首肩まわりまで確認し、状態に合わせて手技・ハイボルテージ・鍼灸を組み合わせます。
関節包の拘縮や周囲筋の緊張がある場合は、痛みを強くしない範囲で筋肉をゆるめ、肩甲骨や胸郭が動きやすい状態をつくります。肩へ集中している負担を減らし、動かしやすさを取り戻しやすい環境を整えることを目指します。
炎症が強い時期は無理に動かさず、時期と症状に合わせて刺激量を調整します。回復段階では、肩甲上腕リズムや日常動作の使い方も確認します。
よくある質問
五十肩は棘上筋の炎症だけで起こるのですか?
そうとは限りません。棘上筋を含む腱板の負担が関わることはありますが、一般に五十肩では関節包の炎症や拘縮が中心になり、肩甲骨や胸郭の動き、周囲の筋緊張など複数の要因が重なることがあります。
肩甲骨の動きが悪いと五十肩になりますか?
肩甲骨の動きの悪さだけで決まるわけではありませんが、肩甲上腕リズムが崩れ、肩へ負担が集中しやすくなることはあります。
五十肩は自然に治ると聞きましたが、放っておいていいですか?
自然経過で変化することはありますが、長く動かしにくさが残ることもあります。日常生活で困っている場合は相談をご検討ください。
鍼は五十肩に向いていますか?
向いている場合があります。刺激の感じ方や時期によって調整し、無理にすすめることはありません。